花木図鑑|ひみつの花園 | 淀川躑躅 ヨドガワツツジ
0996-73-3685

花木図鑑

FLOWERS AND TREES

4月

5月

淀川躑躅 ヨドガワツツジ

  • 花が咲く
  • 低木
  • 落葉樹
朝鮮半島および対馬に自生するチョウセンヤマツツジの園芸品種で、花の色は淡い紫色で八重咲き。洗練された花はとてもキレイで「躑躅の女王」とも呼ばれる。

 

<ツツジの女王・淀川躑躅>

淀川躑躅の原産地は朝鮮半島です。日本では園芸品種として愛好されていますが、朝鮮半島では自生している姿も見られるそうです。
耐寒性があり、日本全国のどんな土地でも育てやすいことから、公園や緑地によく植えられています。春、サクラが散った後には、ツツジが主役の季節になりますが、淀川躑躅はツツジの中でも女王と呼ばれる美しさを誇ります。
淀川躑躅の八重咲の淡い紫色の花には、女王の名にふさわしい気品があります。また、樹高1〜2mとツツジの品種の中でも大きめの部類で、風格があります。
淀川躑躅には、まるで牡丹のように花びらが重なって咲くことから、牡丹躑躅(ボタンツツジ)という別名もあります。

 

<淀川躑躅の名前の由来>

「ツツジの女王」として名高い淀川躑躅ですが、実は「淀川」の由来はわかっていません。淀川といえば、琵琶湖から流れ出て大阪湾へと注ぐ河川が有名ですが、淀川躑躅の淀川がこの淀川のことかどうかもわかっていないのが実情です。
淀川躑躅の学名はRhododendron yedoenseといいます。Rhododendron はギリシャ語のrhodon(バラ)とdendron(樹木)を組み合わせた言葉で、ツツジ属を表します。「rhodon」にはバラだけではなく「赤い花をつける」という意味もあります。赤い花をつけた樹木という意味でこのように名付けられたと推察できます。後半部分のyedoenseは、よく見るとヨドガワではありません。yedoenseには「江戸の」という意味があり、ソメイヨシノの学名にもつけられています。

 

<海外でも花を咲かせるツツジ>

日本らしいイメージのツツジですが、実はイギリスやヨーロッパ諸国でも親しまれています。海外で品種改良された品種は、西洋ツツジとも呼ばれ、八重咲きのものが多くあります。
ツツジ類は寒さに強く丈夫で、面倒な手入れがいらないことから、欧米でも街路樹や庭木としてよく植えられているそうです。ちなみに、ツツジは英語では、Azalea(アゼレア)といいます。
日本庭園では、きれいに丸く刈り込まれることの多いツツジですが、洋風のガーデンでは、自然な枝ぶりを生かして植えられていることが多いようです。日本人が洋花にお洒落な印象を持つように、欧米の人はツツジにエキゾチックな魅力を感じるのだとか。和風のものというイメージをなくせば、ツツジの新たな魅力をもっと引き出すことができるかもしれません。
 

<淀川躑躅の花言葉> 

また、淀川躑躅には「想い出」という素敵な花言葉があります。淀川躑躅に限らず、ツツジといえば、道に咲いているツツジの蜜を吸った想い出がある方は多いのではないでしょうか?
淀川躑躅は名前の由来がわからないほど、昔から人気がある園芸品種です。もしかしたら、あなたが子どもの頃に過ごした庭や公園にも、淀川躑躅が咲いていたかもしれません。
 
分類 ツツジ科ツツジ属
樹形 落葉低木(高さ1~2メートル)
英名 Rhododendron yedoense 
別名 牡丹躑躅・ボタンツツジ
花言葉 想い出
鑑賞期 4~5月
当園での植栽エリア 石原ワールド(石原和幸氏監修エリア)
※植物名称は、通名・流通名で記載している場合があります。
※「花木図鑑」でご紹介する植物は、当園及び周辺地区で生育している植物です。
※花木は生き物です。記載の鑑賞期に必ずご覧頂けることを保証するものではありませんのでご了承ください。
※「花木図鑑」やガーデンの植物については、Twitterやブログの #あくね花だより でもご紹介しています。

ツツジの育て方 by ハイポネックスジャパン

一覧ページへ

モデル協力:もり・りさ 中尾 聖