2月
3月
4月
5月
6月
薺 ナズナ
- 花が咲く
- 一年草
- 山野草
- 動画情報あり
小さな白い十字花をたくさんつけ、後に扁平で三角形の実をつける。実の形が三味線撥に似ていることから三味線草・ぺんぺん草等とも呼ばれる。アブラナ科の春の七草のひとつで、日本では室町時代から若苗を食用にしてきた。
薺は白い花とハート型の実を持つペンペン草の正式名称。誰もが子どもの頃に手に取ったことがありそうな日本中どこにでも見られる草花です。
薺には、春の七草としての顔もあります。ところが、春の七草として売られているセットには、ペンペン草に似ている草は入っていません。そのため、春の七草の薺とペンペン草が別の植物だと思っている方も多いかもしれません。
しかし、春の七草の薺とペンペン草は、まったく同じものなのです。なぜ、見た目が異なるかというと、春の七草の薺は、出始めたばかりの若い芽を摘んでいるからです。
薺はアブラナ科ナズナ属の一年草で、開花時期は、2月から6月頃です。春の七草は一月七日に食べる決まりなので、まだ花が咲く前の柔らかい葉のため、見慣れたペンペン草とはまったく違うのです。春の七草の中で、薺は一番おいしいと言われています。
一つ目は、夏に花が枯れてしまうことから「夏無き菜(ナツナキナ)」と呼ばれ、その「ナツナ」の部分が変化して「ナズナ」になったという説です。
もう一つの説は撫でたくなるような可愛い草ということから「撫で菜」とされ、ナデナがナズナに変化した説です。
また、ペンペンという音がするから「ペンペン草」になったとよく言われますが、これは誤解なのだそう。本当はハート型の種子の形が、三味線のバチに似ていることから、三味線を鳴らした音の擬音である「ペンペン」を連想させ、ペンペン草と呼ばれるようになったということです。
戦国武将の家紋には、鳥をモチーフにしたもの、漢字をデザインしたものなど、様々なタイプがあります。なかでも、植物をデザインした家紋は、植物紋と言われ、多くの武家の家紋にに選ばれています。特に有名なものは、徳川家の葵の御紋です。
ペンペン草として知られる薺も、家紋のモチーフにされる植物の一つで、薺の家紋は「薺紋(ナズナモン)」と呼ばれています。薺の花ではなく、冬にロゼット状になる葉を真上から見た形をデザインした家紋です。薺紋は、仙台の伊達家の9種類ある家紋の一つであり、他に畠山家、八木家、筒井家などの武家でも使用されました。薺には、荒れた土地でも芽生え、寒い冬の間も枯れることなく葉を広げて春を待つ強い生命力があります。この生命力が、戦国の世を勝ち抜かなければならなかった武将たちに好まれたのでしょう。
<春の七草・薺(ナズナ)とペンペン草は同じもの?>
道端で見かける薺(ナズナ)は誰にとっても親しみのある存在ではないでしょうか?薺は白い花とハート型の実を持つペンペン草の正式名称。誰もが子どもの頃に手に取ったことがありそうな日本中どこにでも見られる草花です。
薺には、春の七草としての顔もあります。ところが、春の七草として売られているセットには、ペンペン草に似ている草は入っていません。そのため、春の七草の薺とペンペン草が別の植物だと思っている方も多いかもしれません。
しかし、春の七草の薺とペンペン草は、まったく同じものなのです。なぜ、見た目が異なるかというと、春の七草の薺は、出始めたばかりの若い芽を摘んでいるからです。
薺はアブラナ科ナズナ属の一年草で、開花時期は、2月から6月頃です。春の七草は一月七日に食べる決まりなので、まだ花が咲く前の柔らかい葉のため、見慣れたペンペン草とはまったく違うのです。春の七草の中で、薺は一番おいしいと言われています。
<薺(ナズナ)の名前の由来>
薺という名前の由来には、代表的な2つの説があります。一つ目は、夏に花が枯れてしまうことから「夏無き菜(ナツナキナ)」と呼ばれ、その「ナツナ」の部分が変化して「ナズナ」になったという説です。
もう一つの説は撫でたくなるような可愛い草ということから「撫で菜」とされ、ナデナがナズナに変化した説です。
また、ペンペンという音がするから「ペンペン草」になったとよく言われますが、これは誤解なのだそう。本当はハート型の種子の形が、三味線のバチに似ていることから、三味線を鳴らした音の擬音である「ペンペン」を連想させ、ペンペン草と呼ばれるようになったということです。
<生命力の強さから、武将の家紋にも>
風に揺れる姿が可愛らしく、強そうなイメージとはほど遠い薺の花ですが、意外なことに戦国武将とつながりがあります。戦国武将の家紋には、鳥をモチーフにしたもの、漢字をデザインしたものなど、様々なタイプがあります。なかでも、植物をデザインした家紋は、植物紋と言われ、多くの武家の家紋にに選ばれています。特に有名なものは、徳川家の葵の御紋です。
ペンペン草として知られる薺も、家紋のモチーフにされる植物の一つで、薺の家紋は「薺紋(ナズナモン)」と呼ばれています。薺の花ではなく、冬にロゼット状になる葉を真上から見た形をデザインした家紋です。薺紋は、仙台の伊達家の9種類ある家紋の一つであり、他に畠山家、八木家、筒井家などの武家でも使用されました。薺には、荒れた土地でも芽生え、寒い冬の間も枯れることなく葉を広げて春を待つ強い生命力があります。この生命力が、戦国の世を勝ち抜かなければならなかった武将たちに好まれたのでしょう。
分類 | アブラナ科ナズナ属 |
---|---|
英名・学名 | Capsella bursa-pastoris・ Shepherd's purse |
別名 | ぺんぺん草・ペンペングサ・三味線草・撥草 |
花色 | 白 |
鑑賞期 | 2~6月 |
花言葉 | 君を忘れない・あなたに私のすべてを捧げます |
当園での植栽エリア | 園内遊歩道周辺 |
関連LINK | ・七草粥の豆知識 キッコーマン ・みんなの花図鑑 powered by goo |
※植物名称は、通名・流通名で記載している場合があります。
※「花木図鑑」でご紹介する植物は、当園及び周辺地区で生育している植物です。
※花木は生き物です。記載の鑑賞期に必ずご覧頂けることを保証するものではありませんのでご了承ください。
※「花木図鑑」やガーデンの植物については、Twitterやブログの #あくね花だより でもご紹介しています。
※「花木図鑑」でご紹介する植物は、当園及び周辺地区で生育している植物です。
※花木は生き物です。記載の鑑賞期に必ずご覧頂けることを保証するものではありませんのでご了承ください。
※「花木図鑑」やガーデンの植物については、Twitterやブログの #あくね花だより でもご紹介しています。