4月
サクラ ”舞姫(マイヒメ)"
- 花が咲く
- 香りがする
- 高木
- 落葉樹
多くの八重桜は葉が出てから花が咲きますが、この舞姫はソメイヨシノの様に葉が出る前に花が咲きます。2012年誕生の新品種で、ソメイヨシノのやや後に開花して、他の八重桜より早くに花を楽しめる。母親にあたる種子をとった品種は「八重紅枝垂」。
あたり一面が淡いピンク色になるソメイヨシノを見慣れた目には、八重桜は桜とは一味ちがう花を見ているようにも感じてしまいます。
しかし、‘舞姫’は八重咲きにもかかわらず、葉より先に花が咲く性質があります。ソメイヨシノに慣れた日本人には、‘舞姫’は鑑賞しやすい桜かもしれません。
‘舞姫’はソメイヨシノより濃いピンク色で、花びらが重なる華やかな八重咲きが特徴です。覚えておくと、意外と全国各地で見ることができます。
日本花の会では、茨城県結城市にある結城農場に桜見本園を開設し、桜の保存や育成を行っています。‘舞姫’は、桜見本園で育てられた八重紅枝垂れ桜の実生苗(=種から育てた苗)57本の中から、選抜されて育成された桜です。
舞姫という名前は、84件の公募の中から選ばれました。応募者によると、八重咲きの花の様子から、鹿鳴館でフリルのついたドレスをまとって躍る貴婦人のイメージして名づけたということです。
そのせいか、桜に限らず他の花々の流通名にも「舞姫」という名前の花は存在しています。
・ペチュニア 「花舞姫」
・バラ 「つるバラ 舞姫」
・ツバキ 「匂い椿 舞姫」
・アジサイ 「旭の舞姫」
・ボタン 「瀬戸の舞姫」
・クレマチス 「クレマチス・舞姫」
このように、5種類も「舞姫」にちなんだ名前の花が見つかりました。桜の‘舞姫’と同じように八重咲きの豪華な印象の花もあれば、清楚な印象の花もあります。興味がある方は、桜以外の「舞姫」もチェックしてみてくださいね。
実際に、当園はもちろんのこと、日本各地で‘舞姫’桜を見ることができます。よく知られているのは、東京の上野恩賜公園・千鳥ケ淵緑道、宮城県の東北大学青葉山キャンパスです。また、小説『舞姫』を著した森鴎外の生家(島根県津和野市)や文学碑の傍(福岡県北九州市)でも‘舞姫’の姿が見ることができるそうです。
‘舞姫’は、ソメイヨシノの大敵「サクラ類てんぐ巣病」にかかりにくい性質であることから、長寿になることも期待されています。
<‘舞姫’の特徴>
八重咲きの桜の多くは、開花の前に緑色の葉が出るのが特徴です。そのため、八重桜のお花見では、ピンク色と葉のグリーンの2色を楽しむことになります。あたり一面が淡いピンク色になるソメイヨシノを見慣れた目には、八重桜は桜とは一味ちがう花を見ているようにも感じてしまいます。
しかし、‘舞姫’は八重咲きにもかかわらず、葉より先に花が咲く性質があります。ソメイヨシノに慣れた日本人には、‘舞姫’は鑑賞しやすい桜かもしれません。
‘舞姫’はソメイヨシノより濃いピンク色で、花びらが重なる華やかな八重咲きが特徴です。覚えておくと、意外と全国各地で見ることができます。
<‘舞姫’の成り立ち>
‘舞姫’は、公益財団法人・日本花の会が創立50周年を記念するために2011年に作出した比較的新しい品種です。日本花の会では、茨城県結城市にある結城農場に桜見本園を開設し、桜の保存や育成を行っています。‘舞姫’は、桜見本園で育てられた八重紅枝垂れ桜の実生苗(=種から育てた苗)57本の中から、選抜されて育成された桜です。
舞姫という名前は、84件の公募の中から選ばれました。応募者によると、八重咲きの花の様子から、鹿鳴館でフリルのついたドレスをまとって躍る貴婦人のイメージして名づけたということです。
<桜だけではない「舞姫」>
‘舞姫’は、八重咲きの重なる花びらが、ドレスのフリルのようだったことから名づけられたということですが、「舞姫」という名前は覚えやすく、本当に花の名前にぴったりです。そのせいか、桜に限らず他の花々の流通名にも「舞姫」という名前の花は存在しています。
・ペチュニア 「花舞姫」
・バラ 「つるバラ 舞姫」
・ツバキ 「匂い椿 舞姫」
・アジサイ 「旭の舞姫」
・ボタン 「瀬戸の舞姫」
・クレマチス 「クレマチス・舞姫」
このように、5種類も「舞姫」にちなんだ名前の花が見つかりました。桜の‘舞姫’と同じように八重咲きの豪華な印象の花もあれば、清楚な印象の花もあります。興味がある方は、桜以外の「舞姫」もチェックしてみてくださいね。
<日本各地で見られる‘舞姫’桜>
桜の‘舞姫’は、日本花の会により、2011年に種苗法に基づき品種登録されています。これは、増殖などの利用には日本花の会の許諾が必要であることを意味しています。そう聞くと、簡単には栽培できないのでは、と思ってしまいますが、許可を得れば‘舞姫”を植栽できるということなのです。日本花の会では、2012年から全国に苗木の提供をしています。実際に、当園はもちろんのこと、日本各地で‘舞姫’桜を見ることができます。よく知られているのは、東京の上野恩賜公園・千鳥ケ淵緑道、宮城県の東北大学青葉山キャンパスです。また、小説『舞姫』を著した森鴎外の生家(島根県津和野市)や文学碑の傍(福岡県北九州市)でも‘舞姫’の姿が見ることができるそうです。
‘舞姫’は、ソメイヨシノの大敵「サクラ類てんぐ巣病」にかかりにくい性質であることから、長寿になることも期待されています。
分類 | バラ科モモ亜科スモモ属(サクラ属) |
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樹形 | 高木落葉広葉樹 |
英名 | Cerasus ‘Maihime’ |
花言葉 | (サクラ全般では)精神の美・優美な女性 |
鑑賞期 | 4月上旬 |
花の色 | 淡紅色 |
関連LINK | ・日本花の会「桜図鑑」 |
※植物名称は、通名・流通名で記載している場合があります。
※「花木図鑑」でご紹介する植物は、当園及び周辺地区で生育している植物です。
※花木は生き物です。記載の鑑賞期に必ずご覧頂けることを保証するものではありませんのでご了承ください。
※「花木図鑑」やガーデンの植物については、Twitterやブログの #あくね花だより でもご紹介しています。
※「花木図鑑」でご紹介する植物は、当園及び周辺地区で生育している植物です。
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