花木図鑑|ひみつの花園 | マーガレット
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花木図鑑

FLOWERS AND TREES

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マーガレット

  • 花が咲く
  • 多年草
  • 動画情報あり
深い切込みのある葉と可愛らしい花でおなじみ。3月から7月にかけて開花する。乾いた地面を好むので水やりは程よく。本来は多年草だが、温暖地以外での越冬は屋内で。

 

<マーガレットはいつから日本にあるの?>

日本全国で親しまれるマーガレットは、明治時代の末期にヨーロッパから伝来しました。意外にも、日本に伝わって百数十年しか経っていない花です。
大正時代に広く栽培されるようになり、黄色い花芯に白い花びらのマーガレットは日本人にもすっかりおなじみの存在になりました。
今では品種改良により、花の色が変化する品種、八重咲きの品種、コロンとした丸い花が咲く品種など、バラエティーに富んだマーガレットが流通しています。

 

<マリー・アントワネットも愛したマーガレット>

マーガレットという名前は、ギリシャ語で真珠を意味する「Margarites(マルガリテス)」に由来しています。たしかに、黄色の花芯が反射して少し黄色味を帯びたマーガレットの花びらは、真珠の色によく似ています。
また、マーガレットにはパリスデイジー(Paris Daisy)という英語名もあります。フランスで園芸品種が生まれたことによる名前ですが、この名の通り、フランスで最もポピュラーな菊はマーガレットです。
マーガレットはフランス王妃、マリー・アントワネットが愛した花の一つでもあります。贅の限りを尽くした王妃のように言われがちなマリー・アントワネットですが、実際には人とのつながりや自然を大切にする心の持ち主でした。うわべだけのベルサイユ宮殿では安らぎを得られなかったのか、ルイ16世から贈られたプチ・トリアノン宮殿では自身の好みを反映させて、当時最先端だったイギリス風の自然を生かした庭園を作りました。庭園にはバラ、スミレ、オレンジ、カーネーションなどとともに、マーガレットも植えられていたのだそうです。
 
 

<花占いはマーガレットで>

「好き、きらい、好き」と、一枚ずつ花びらを抜いていき、最後に残る花びらが示す言葉で、恋の行方をうらなう花占い。この花占いをするにはヨーロッパではマーガレットが定番の花なのだそうです。なぜかといえば、マーガレットの花びらは基本的には21枚で、奇数だから。「好き」から始めれば、かならず「好き」が残るというわけです。
そんなマーガレットの花言葉には「恋を占う」「心に秘めた愛」「貞節」「誠実」などがあります。花占いが元になっていたり、清楚に咲く花の様子からつけられているようです。他にも「真実の愛」という花言葉もあります。マーガレットが世界中で愛されている花であることを象徴するように、悪い意味の花言葉は一つもありません。ネガティブな意味を持たないマーガレットは、ウェディングブーケにするにもふさわしい花です。野に咲く花のイメージから、特にガーデンウェディングにはぴったりの花と言えそうです。
分類 キク科モクシュンギク属
原産地 カナリア諸島
英名・学名 Paris daisy・Argyranthemum frutescens
別名 木春菊 モクシュンギク
花色 白・赤・ピンク・クリーム・黄色・淡いオレンジ
鑑賞期 3~7月
花言葉 恋を占う・心に秘めた愛・貞節・誠実
当園での植栽エリア 石原ワールド(石原和幸氏監修エリア)
関連LINK NHK出版 みんなの趣味の園芸
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※植物名称は、通名・流通名で記載している場合があります。
※「花木図鑑」でご紹介する植物は、当園及び周辺地区で生育している植物です。
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マーガレットの育て方 by カインズ

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モデル協力:もり・りさ 中尾 聖