花木図鑑|ひみつの花園 | サワーポメロ
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花木図鑑

FLOWERS AND TREES

1月

11月

12月

サワーポメロ

  • 花が咲く
  • 香りがする
  • 果実がなる
  • 高木
  • 常緑樹
  • 動画情報あり
サワーポメロもザボン類(ボンタン)の一品種。ボンタンから派生して鹿児島で作られた品種で甘さと酸味のバランスが良い直径15センチメートル程の実をつけます。熊本県の宇土半島から天草地方でも栽培が盛んで、鹿児島では「サワーポメロ」、熊本では「パール柑」という名前で出荷されています。

 

<文旦の仲間「サワーポメロ」>

サワーポメロは、文旦の仲間で、爽やかで上品な美味しさが人気のフルーツです。温暖な気候を好むことから、九州や四国で栽培されます。見た目が似ているグレープフルーツの薄皮をむくのはとても大変ですが、サワーポメロは汁気があまりなく、薄皮がむきやすいことも魅力です。薄皮は柔らかく、そのまま食べられます。サクサクとした食感で、甘味と酸味のバランスが抜群で、一度食べると虜になってしまう人が多いようです。
サワーポメロの収穫時期は1月下旬から2月頃と短めですが、厚みのある皮のおかげで4月から5月ごろまで長期保存が可能です。

 

<サワーポメロはいつからある?>

サワーポメロの歴史をたどると、もともとは大橘(おおたちばな)という名前で呼ばれていたことがわかります。大橘は古くから鹿児島にある在来品種で、文旦の一種です。
約30年前、昭和60年(1985年)に、大橘という名前ではセールスが難しいと考えた鹿児島県と鹿児島経団連により、愛称が募集されたそうです。そして、公募の中から「サワーポメロ」という名前が選ばれ、改名したいきさつがあります。
鹿児島ではサワーポメロですが、熊本ではパール柑、高知県では土佐文旦という名前がつけられています。

 

<サワーポメロの名前の由来>

サワーポメロという名前は、由来がすぐにはわからない不思議な響きです。サワー(sour)は酸っぱいという意味ですが、ポメロとはどんな意味なのでしょうか? 調べてみると、ポメロ(Pomelo)とは、マレー半島原産の柑橘類の名前で、マレー語ではなく英語です。
ポメロは、皮は緑色をしており、重いものでは1kg以上もあり、世界で最も重い柑橘類とも言われています。サワーポメロも、本家のポメロにはかないませんが、直径20cm以上、重さは700gほどになります。 

 

<樹木としてのサワーポメロ>

大きな果実を実らせるサワーポメロの木も、やはり立派です。庭木として販売されているサワーポメロは、高さが1.5m〜2mぐらいが主流ですが、生長すれば4mほどになります。
サワーポメロを植えるなら、大きくなることを考えて、建物や塀、他の樹木から離して植えたほうが良さそうですね。
実際にサワーポメロを育てている方が公開しているレポートによると、植えて6年目でなんと1本の木から170個ものサワーポメロが収穫できたのだそうです。このように、たくさん実をつける例もある一方、庭木のサワーポメロは実がならないこともあるようです。
たとえ、実をつけなくても、サワーポメロは5月初旬頃、美しい白い花を咲かせてくれます。サワーポメロの果実もよい香りがしますが、花も甘い香りがするのだそうです。
 
分類 ミカン科ミカン属
樹形 中高木果樹(高さ1.5~4メートル)
英名 Citrus grandis
別名 大橘・パール柑
収穫期 11~1月
当園での植栽エリア エントランスガーデン(ここマルシェ~石原ガーデン)
関連LINK NHK出版 みんなの趣味の園芸
旬の食材百科「文旦の選び方・食べ方」
クックパッド「サワーポメロのレシピ」
※植物名称は、通名・流通名で記載している場合があります。
※「花木図鑑」でご紹介する植物は、当園及び周辺地区で生育している植物です。
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サワーポメロの剥き方、食べ方 by まちゃみママ/井手雅美

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モデル協力:もり・りさ 中尾 聖